10時36分休憩
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10時37分開議
○
議長(
日色健人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
日程第39から第41までの議事を継続します。
坂井洋介議員。
[坂井洋介
議員登壇]
◆坂井洋介 議員
発議案第2号
東京電力福島第一
原子力発電所における多
核種除去設備(ALPS)等
処理水の
自然界放出を行わないよう求める
意見書について、
提案理由を述べさせていただきます。
意見書に書かせていただいたとおり、現在廃炉作業が進められている
東京電力福島第一
原子力発電所では、構内で貯蔵している放射性物質トリチウムを含んだ多
核種除去設備(ALPS)
処理水がタンクにためられ、現在もなお増え続けているという状況になっております。この放射性物質を含んだ
処理水の取扱いについては、国の多
核種除去設備等
処理水の取扱いに関する小委員会において総合的な検討が行われ、報告書においては、安全性を確認した上で海洋へ放出する方法か、水蒸気として大気に放出する方法が現実的であり、このうち海洋放出のほうが確実に実施できるとされましたが、同時に風評被害が生じることは想定すべきだとして、関係者から意見を聴くよう求められております。
反対意見が多いということについては、
意見書の中でも書かせていただいたとおりでありますけれども、若干補足説明をさせていただきたいと思います。
こうした放射性汚染水を含んだ
処理水を海に流すということについては、福島県内の議会でも、少なくとも20以上の市町村の中で反対をするという
意見書が議会の中で可決をされております。そして、千葉県議会においても、6月議会において同様の趣旨の
意見書というものが可決をされております。
とりわけ、このトリチウムなどを含んでいると言われるこのALPS
処理水──いわゆる放射性汚染水というふうにも言われていますけれども、これについては、トリチウム以外の様々な放射性物質が含まれているということも言われております。東京電力は2次処理をするというふうなことを言っていますけれども、その二次的な処理をした結果、どの核種がどの程度残留するのかというのは明らかではありませんし、トリチウムの人体への影響についても、諸説ありますけれども、これについて、薄めて流せば、海に放出してしまえば安全だというようなものではないというふうに考えております。
放射性物質による汚染というものは長期にわたるものでありますし、これを一度自然界へ放出をした後に、やっぱり危険だったからといってそれを回収するというのは、ほぼ不可能であるというふうに思います。本市においては、三番瀬もありますし、漁業も本市の中の経済を支えている面から考えても、
東京電力福島第一
原子力発電所におけるこうしたALPS
処理水の
自然界放出は行うべきではないというふうに考えております。
議員の皆さんにおかれましては、本
意見書にご協賛くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
以上です。
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○
議長(
日色健人) 松崎さち議員。
[松崎さち
議員登壇]
◆松崎さち 議員 それでは、
発議案第3号
日本学術会議への
人事介入及び
任命拒否の撤回を求める
意見書につきまして、提案説明を行わせていただきます。
この件の私の問題意識につきましては、本文をお読みいただけますとありがたいです。
ホームページをご覧の皆様は、市議会トップページの
定例会というアイコンをクリックしていただきますと、
令和2年第4回
定例会の欄に、この後、議員提出
議案というリンクが表示されますので、そちらをご覧になっていただけますと幸いです。
私は、この場では
地方自治法99条との関連と、個人的に深刻だと思う点につきまして補足を述べさせていただきます。
まず、自治法の99条──いわゆる地方議会が当該地方公共団体の公益に関する事件について関係行政庁などに意見表明が行えるという条文との関係であります。今回の
任命拒否は一部の学者の問題であり、
船橋市民に関係がないというご意見があると思いますけれども、それは違うということを申し上げます。
前学術会議会長の山際壽一さんは10月22日の朝日新聞で、国の最高権力者が「意に沿わない者は理由なく切る」と言い出したら、国中にその空気が広がると指摘いたしました。10月30日までに670の学会、協会、演劇人、作家やジャーナリストなど、幅広い団体から
任命拒否に抗議声明が出されております。映画人有志の声明には、今回のことを放置すれば政権による表現や言論への介入はさらに露骨になることは明らかです。もちろん、映画も例外ではないとあります。日本消費者連盟は、次に来るのは市民活動に対する締めつけであり、規制の強化であることは容易に想定できると述べました。まさに、これをほっておきますと、市民や私たちの日常的な精神的活動にも悪影響を及ぼすわけで、上のほうで権力者が勝手にやっていることだと無視して済ませるわけにはまいりません。
それから、私がこの問題で深刻だと考えますのは、学術会議への事実に基づかないデマ、誹謗中傷が流され、市内でもそれが正しいと思わされてる方が少なくないという事実です。
日本学術会議は、今年だけで9月末までに83本提言や報告を出し、9月には児童虐待や子供の貧困、若者の自殺率の高さなどの課題を挙げた「我が国の子どもの成育環境の改善にむけて」という提言を出しました。性犯罪に関する刑法改正など、生活に密着した提言も多いと指摘されています。
ところが、同会議はろくに仕事をしていないという話が今広がっております。先月の上旬には、学術会議は中国の千人計画に積極的に協力しているというデマを国会議員や著名人がブログやテレビで発信し、これがデマだと知れ渡り始めましたらブログを修正するという事件がありました。しかし、これについて当国会議員が謝罪をする、責任を取るなどということはいまだになされておらず、デマが独り歩きしております。
さらに、学術会議には年間10億円もの予算が投じられ、アメリカやイギリスのアカデミーには税金は投入されていない。これも著名人が発信し、今でも広がっております。ところが、実際にはアメリカのアカデミーには税金が昨年度225億円投入され、そして、イギリスのアカデミーのほうには、2013年度65億円投入されているという調査結果があります。しかも、日本の学術会議の予算10億円の内訳を見ますと、内閣府の事務職員の人件費が4億4000万円、国際学術団体の分担金が1億5000万、6割を占めております。昨年度の決算では、会員の手当は4500万円、年間の1人当たりの会員手当はおよそ34万円、連携会員は1人当たり年間5万円、旅費は各自年間6万円です。
今回
任命拒否されました早稲田大学教授の岡田正則さんは、広い日本の英知をこの程度の僅かな手当で集めることはほかの国々ではあり得ないことだと、世界の同様の組織と比べても恥ずかしい実態だと指摘しております。この方は、さらに、アベノマスク500億円、地盤沈下で使いものにならなくなる危険性を防衛省自身が認めている辺野古の埋立て1兆円、これこそやめておけば、あるいはやめれば、学術会議の50年分、100年分の予算が確保できたし、こういうものと比べても学術会議は僅かな予算で大変な仕事をしていると指摘しました。まさに、私、そのとおりだというふうに思います。
科学者の思想信条の自由を縛り、自由闊達な意見交換を阻害する、今回の
任命拒否の最大の被害者は、社会的弱者の立場に置かれています一人一人の市民であります。
私は、これを是正させるための声を市議会がもし上げれば、大変画期的なことだと考えまして、提案させていただきました。ご協賛くださいますよう、お願いいたします。
○
議長(
日色健人) 以上で、説明は終わりました。
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○
議長(
日色健人)
発議案3案に対する質疑は、議事の都合により、11月25日に行うことにします。
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○
議長(
日色健人)
日程第42、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員に、坂井洋介議員及び朝倉幹晴議員を指名します。
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○
議長(
日色健人) 以上で、本日の
日程は全部終わりました。
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○
議長(
日色健人) お諮りします。
議事の都合により、明日17日から23日までは、休会したいと思います。これにご異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○
議長(
日色健人) 異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
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○
議長(
日色健人) 次の会議は、11月24日、午前10時から開きます。
本日は、これで散会します。
10時49分散会
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[出席者]
◇出席議員(50人)
議 長 日 色 健 人
副
議長 石 崎 幸 雄
議 員 神 子 そよ子
今 仲 きい子
はまの 太 郎
小 川 友 樹
宮 崎 なおき
いとう 紀 子
長 野 春 信
大 沢 ひろゆき
林 利 憲
米 原 まさと
坂 井 洋 介
松 崎 さ ち
高橋けんたろう
三 橋 さぶろう
上 田 美 穂
鈴 木 心 一
桜 井 信 明
石 川 りょう
島 田 たいぞう
杉 川 浩
浅 野 賢 也
小 平 奈 緒
藤 代 清七郎
滝 口 一 馬
金 沢 和 子
池 沢 みちよ
岡 田 とおる
つまがり 俊 明
木 村 修
松 橋 浩 嗣
橋 本 和 子
藤 川 浩 子
齊 藤 和 夫
滝 口 宏
佐々木 克 敏
渡 辺 賢 次
岩 井 友 子
朝 倉 幹 晴
浦 田 秀 夫
神 田 廣 栄
斉 藤 誠
松 嵜 裕 次
鈴 木 いくお
鈴 木 和 美
七 戸 俊 治
川 井 洋 基
大 矢 敏 子
中 村 静 雄
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◇説明のため出席した者
市長 松 戸 徹
副市長 辻 恭 介
副市長 山 崎 健 二
病院局長 高 原 善 治
健康福祉局長 伊 藤 誠 二
建設局長 鈴 木 武 彦
市長公室長 田 中 浩 二
企画財政部長 林 康 夫
税務部長 楢 舘 武
市民生活部長 杉 本 浩 司
健康・高齢部長 土 屋 仁 志
保健所理事 小 出 正 明
副病院局長 村 田 真 二
福祉サービス部長 杉 森 裕 子
子育て支援部長 丹 野 誠
環境部長 御園生 剛 志
経済部長 宮 森 信 次
地方卸売市場長 滝 口 達 哉
都市計画部長 高 橋 潤 弐
都市整備部長 竹 田 光 伸
道路部長 木 村 克 正
下水道部長 植 田 昭 二
建築部長 井 上 聖 一
消防局長 高 橋 聡
会計
管理者 栗 林 紀 子
総務課長 篠 浦 淳 二
教育長 松 本 文 化
教育次長 小 山 泰 生
管理部長 大 竹 陽一郎
学校教育部長 礒 野 護
生涯学習部長 三 澤 史 子
選挙管理委員会事務局長桜 井 芳 夫
農業委員会事務局長 加 藤 隆 一
代表監査委員 中 村 章
監査委員事務局長 西 村 俊 哉
……………………………………………
◇議会事務局出席職員
事務局長 大 澤 孝 良
議事課長 真 子 和 宏
議事課長補佐 深 澤 英 樹
議事課主査議事第一係長事務取扱
関 谷 幸 輔
議事課議事第二係長 高 橋 陽 介
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地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
船橋市議会
議長 日 色 健 人
船橋市議会議員 坂 井 洋 介
船橋市議会議員 朝 倉 幹 晴...